日本が暑さの絶頂を迎える頃、やっと日本を発つ準備が整った。
今回の旅は、この10年間ほど願い続けていたもの。20代前半の頃に何度か経験した「予定のない」長い旅。40歳を手前にして、果たしてあの頃と同じような感覚で旅ができるのは分からないが、体力の衰えが本格化する前に、どうしてももう一度だけでも、そんな旅がしたかった。
旅の目的地は、はるか遠いどこか。
そこに行く前にまずトランジットでタイのバンコクに寄ることにした。今から20年以上前に僕が最初の一人旅をした国であり、その後も何度となく再訪をくりかえしている。
急速に成長するバンコクだが、それでもいい意味での「緩さ」がこの街の特徴なのだ。
例えば日本では処方箋が必要な抗生物質もタイなら薬局で商品名を伝えれば購入できる。かつてのように強烈な睡眠導入剤も易々と買える時代ではなくなったが、それでも旅に向けた薬を購入するにはバンコクが一番手っ取り早く、そしてやすい。
今回はそんなタイならではの旅の必需品を紹介。
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コンビニで買える解熱剤
タイのコンビニといえば「セブンイレブン」。日本のローソンやファミリーマートも進出しているが、タイのコンビニ勢力図は日本以上にセブンイレブン一強状態。
そんな文字通りどこにでもあるセブンイレブンでも、日本ではなかなか買えないような薬が買える。その代表が解熱剤だ。
日本でもバファリンなどでお馴染みの解熱鎮痛剤ですが、主にアスピリン系とアセトアミノフェン系(パラセタモール)に分類され、タイのコンビニで買えるのは後者のパラセタモール。
これは海外ではとても一般的な商品で、風邪のひき始めや頭痛などに用いられます。
そして重要なのは現在海外で猛威を振るっているデング熱においてはアスピリン系は禁忌とされ、パラセタモールの服用を勧められるということ。僕がこれから行く場所もデング熱の流行地域と重なるため、必需品なのです。
TYLENOL(タイレノール)
日本でも「タイレノールA」として発売されている商品ですが、アセトアミノフェンの含有量が日本の300mgに対して、こちらは500mg。そして値段もバンコクで4錠のパックで7バーツ(約30円)という安さです。
SARA(サラ)
こちらもタイノールと同じパラセタモール500mg配合の解熱剤。成分は同じですが、こちらは1シートで10錠。お値段は13バーツ(約50円)
PARACAP(パラキャップ)
そしてこちらも同じパラセタモール500mg配合の解熱鎮痛剤。一錠ずつが別れるシートタイプのため、個人的には一番愛用する解熱剤です。値段は11バーツ(約40円)
いずれの解熱剤も成分はほぼ同じため、どれか一つを購入すればいいと思います。
旅の健康管理は「疲れを溜めない」が鉄則ですが、それでも疲れが熱として出た時などはこれらを服用することが僕の常です。お守り代わりとしてもオススメです。
薬局で買える総合感冒薬と酔い止め
かつてはコンビニでも買えたのですが、最近は薬局でしか買えなくなってきたのが総合感冒薬。
変り種のお土産としても使用できるタイの風邪薬絶対王者です。
TIFFY(ティフィ)
バンコク中にある薬局で「ティフィ」と言えば必ず出てくるのが、これ。
成分はパラセタモールが500mg配合されているので、上記の解熱剤の上位互換薬としても使用できます。熱が出てきた、喉が痛い、頭も痛い、という時にはこれがオススメです。
1シートで4錠入ってお値段9バーツ(30円)。
バンコクでトランジットしてアフリカなどに行かれる方はせめてこの「ティフィ」だけでも持っていくことを勧めます。