大マダガスカル紀行 第十二話
「イサロ国立公園はマダガスカルのグランドキャニオンらしい」

強風のためマンギリィでの海遊びを断念し、トゥリアラに戻ってきたのの、もうシーラカンスは見ているので、すぐに移動を開始。

次に向かうのはマダガスカル旅行のハイライトの一つにも数えられる「イサロ国立公園」。

ここはマダガスカルのグランド・キャニオンとも評される国立公園で、フィアナランツォアからトゥリアラに向かう途中で一度は通り過ぎている。

イサロ国立公園の最寄りはラノヒラという町。

ここにもタクシーブルースの発着所はないので、泊まる予定だったホテルの名前を運転手に告げてその前で降ろしてもらう。

なお、この区間は「サザンクロス街道」の中でも一番景色がスペクタクルなので、ちょっと余分のお金を払ってでも運転手の隣の最前列を取ることをお勧めします。

朝、トゥリアラを出て15時前にラノヒラに到着。

ホテルは一泊51,000アリアリとちょっと高かった。でも部屋は綺麗だし、ホットシャワーは熱いくらい。しかしWIFIは部屋には届かない。

翌朝からイサロ国立公園を歩く予定なのだが、この日も天気が悪く、時々雨も降ってきた。

町を歩いているガイドがわんさか寄ってきて、その中でも信頼できそうなおじさんに依頼する。

ちなみにマダガスカルの国立公園はガイドが必須なのだが、公定料金が採用されているのでガイドに直接払うのではなく国立公園のオフィスで入園料と一緒に払うことになる。

そのため「ボラれる」心配はあまりない。

本当は国立公園内のキャンプ場で一泊したかったが天気が悪く、明日もどうなるのかわからなかったので日帰り5時間コース。

入園料とガイド料、そして公園入り口までのタクシー代も含めて230,000アリアリとなかなか高い。タクシー代だけは値切り可能なので、ガンガン行きましょう。

そして翌朝、相変わらず風は強いし、曇り空。

それでも朝7時に出発。

歩き始めると早速、長い年月で削られや渓谷が現れる。

マダガスカルは地質学的に言って、ゴンドワナの記憶を最も色濃く残していて、その固有種の多さは、すなわちこの土地が早くから新大陸と隔絶してきたということでもある。

イサロ国立公園は景観だけでなく、ナナフシなどの昆虫から、岩に隠れたサソリ、日本でも人気の多肉植物パキポディウム、そして天然プールなど見所は多い。

僕はまず景観を優先し、天然プールはコースの終わりにのんびり行こうと計画していた。

そして一通り見終わって、園内のキャンプ場では人馴れしたレミューを触れるくらいの近さで観察した後、天然プールへ泳ぎに行こうとした時に雨が降り出してきた。

マダガスカルは何がなんでも僕を泳がせたくないみたいだ。

イサロ国立公園はグランド・キャニオンと比較すれば少々物足りないスケールではあるものの、マダガスカルらしい固有の動植物が同時に楽しめるという利点もある。

公園内にはキャンプ場もあって園内での宿泊も可能だが、ここでは夜間の散策は禁止されていて行動はキャンプ場内に限られる。

マダガスカル旅行ではどうしてもバオバブが最優先されがちだけど、ここも見逃せないポイントだと思う。

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トゥリアラからラノヒラへの行き方

トゥリアラからアンタナナリボやフィアナランツォア行きのタクシーブルースに乗り、途中で降ろしてもらう。約7時間ほどかかる。便数は朝から多発しているので乗り逃すということはない。

お値段は会社によってまちまちだと思うが、大体の20,000から30,000アリアリというところだと思う。ただこの区間は景色がいいことでも有名なので、ぜひとも助手席に座りたい。そのためには割増料金を要求される。僕は30,000アリアリで助手席を買った。

 ラノヒラの宿

Orchidee de L’Isalo

一泊 50,500アリアリ(トイレ、シャワー付き)

wifiは付属のレストランにあるが、部屋には届かない。

ラノヒラには他にもいくつか宿があるが、ここは街道沿いにあり便利。イサロ国立公園のオフィスにも徒歩数分。安宿というより中級クラスのホテルで、もっとグレードの高い部屋もある。

https://youtu.be/kDKdPqnCSjs


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ロケーション・マネージメント、(主に海外の事情や旅行関係の)執筆から撮影、フォトグラフィックデザインを生業とするフリーランス。訪れた国の数は約80、仕事で長期滞在した国はマレーシア、インド、アルジェリア、ベナン、ベルギー、フランス。コロナの影響で久しぶりに日本に帰ってきました。ご入用の場合は問い合わせページより連絡ください。




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