大マダガスカル紀行 第十一話「せっかくサンゴ礁のマンギリィに来たのに強風で泳げない」

トゥリアラでシーラカンスに会えた僕はもうそれだけで満足だった。

バオバブやキツネザルなどの動物を目当てにマダガスカルにやって来る旅行者はたくさんいると思うが、僕の場合はシーラカンスだった。写真や映像が撮れなかったのは残念だけど、それは仕方のないこと。

意味もなくやりきった感が出てきたことで、ちょっと体調を崩しつつあった。

思えばほとんど休むことなくハードな移動をこなしてきたこともあって、おっさん的には体力の限界を近づこうとしていた。

ということでトゥリアラから20kmほど離れた場所にあるマンギリィというビーチに向かうことにした。

そこはシュノーケリングが盛んで、魚も美味しいらしい。何よりトゥリアラからサクッと行くことができる。

早速、マンギリィ行きのバスが出るというターミナルに向かうと、その近くに乗合トゥクトゥクが集まっていて、5,000アリアリで連れて行ってくれるという。

ガイドブックには道が舗装されていないと書いてあったが、数年前に舗装路が完成し、トゥクトゥクでも簡単に行けるようになったということだった。

マンギリィは小さな村で海岸沿いにはバンガローやレストランが立ち並んでいる。その中の海から30mと離れていない砂浜に立つバンガローに泊まることにした。

早速、海岸をぶらぶら歩くと、沖でシュノーケリングをするためのカヌーの勧誘が寄ってくる。着いたばかりで今日はいいと断ると、また別の勧誘が近寄ってくるのでまた断ると、すぐにまた別の勧誘が現れる。

非常に面倒くさい。

マンギリィのビーチはさほど綺麗でもなく、海水浴にはさほど向いていないし、風もちょっと強かった。まあ、明日から海遊びを始めようと思って、夜が明けると、朝からびゅんびゅんと強風が吹き荒れ、昨日とは打って変わってビーチを歩けど、誰もカヌーの勧誘にやってこない。

そりゃそうだ。

この風ではカヌーもすぐに転覆するだろう。ヤシの木がイナバウアーみたいに反り返ってるし、木にくくりつけられたハンモック式ベットは遊園地の遊具みたいに揺れまくっていた。

これなら昨日のうちにシュノーケリングをしておくべきだった。

昼前に一旦風が収まったようだったので、一気に海へと直行したが水は冷たいし、またすぐに波が高くなってすぐに部屋に戻った。

俺はビーチに何をしにきたんだろうか。

それならば部屋でのんびり過ごせばいいのだが、マンギリィは夜の数時間だけ通電するが、基本的に昼間は電気がない。パソコン作業もできないのだ。

それならばと、マンギリィ近くにあるバオバブ植物園に行った。

入場料も高いし、ガイドもつけなければならない。それでもやることがなかったし、2時間ほどの散歩でバオバブ以外にも、カメレオンやトカゲ、そしてレミューも見ることができたので満足だった。

夜には美味しい魚料理を食べたが、翌日も風は収まる気配がなかったので、ビーチで海遊びすることなく、トゥリアラに帰ることにした。

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マンギリィの宿

Chez Alice

バンガロー 35,000アリアリ(トイレ、シャワー付き)

自家発電はなく昼間でも部屋の中は窓を全開にしないと暗い。でも窓を全開にすると風が強いと砂が部屋に入り込んでくる。

マンギリィには同レベルのバンガローがたくさんある。海に直行したい人は部屋が砂まみれになることに我慢すればいいが、それ以外ならビーチから少し離れた場所に泊まった方がいいかもしれない。

レストランでは大きなエビや取れたての魚が食べられる。ヒラメを食べたけど美味しかった。

トゥリアラからマンギリィへの行き方

タクシーブルースも出ているが、乗合トゥクトゥクでも簡単に行ける。トゥクトゥクなら街道沿いから外れたホテルの前まで送ってくれる。

お値段5,000アリアリ。


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ロケーション・マネージメント、(主に海外の事情や旅行関係の)執筆から撮影、フォトグラフィックデザインを生業とするフリーランス。訪れた国の数は約80、仕事で長期滞在した国はマレーシア、インド、アルジェリア、ベナン、ベルギー、フランス。コロナの影響で久しぶりに日本に帰ってきました。ご入用の場合は問い合わせページより連絡ください。




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