こんにちは、オモカゲです。
今回ご紹介するのは、テオ・ヤンセンの「ミニビースト」です。
彼の作品群ストランドビーストのひとつ「アニマリス・リジデ・プロペランス」の機構を模した組み立てキットです。
プラスティックで出来た無機質な物体が、砂浜の風を受けてた途端に、生き物のように動き出す。
物理学者でもあるオランダの芸術家テオ・ヤンセンは科学とアートの境界線を飛び越える「現代のダ・ヴィンチ」とも称され、彼が創る風を受けて砂浜で動き出す人工生命体「ストランドビースト(砂浜の生命体)」は1990年に最初の「アニマリス・ヴルガリス」が生み出されて以来進化を続けている。
今回組み立てるミニビースト は「アニマリス・リジデ・プロペランス」の機構を模した組み立てキットです。
2020年の「テオ・ヤンセン展」は中止となったが、その代わりに…
これまで学研「大人の科学マガジン」の付録として一般発売されるも即完売し、手に入れる機会は展示会に赴くしたかありませんでしたが、2020年7月に兵庫県立美術館で予定されていた「テオ・ヤンセン展」はコロナウィルスの影響で中止に。
しかし兵庫会場で予定していたミニチュアキット4点が「ショップ学研+」にて限定発売される運びとなり、オモカゲは飛びついた次第です。
そのうちの一つ、テオ・ヤンセンの「ミニビースト」を作ってみます。
テオ・ヤンセンの「ミニビースト」
もともとは「大人の科学マガジン Vol.30」の付録として発売され、キットの絶妙な難易度と仕上がり具合で絶賛された逸品。
前方に大きな風車を配し、そこで受けた風力が12本の足に伝わり横走りする姿は往年のM.C.ハマーを彷彿とさせます。
では早速、作っていきましょう!
説明書によると組み立て所要時間は「一時間半」とのこと。
これに安心した結果、何も考えずに作り出したらチンプンカンプンで結構焦りました。
最初に、出来上がりと駆動機構のイメージを持っていないと「何これ? パリコレ?」みたいな状況になりパニックになりますが、やがて全体像のイメージが掴め出すと「あー、これがこうなってああなるのね、なるほど」という感じで、めちゃくちゃ楽しくなります。
まず「ミニビースト」の肝ともいうべき足を作ります。
これが全工程の八割を占めて、最初は難しいですが理屈がわかるとスイスイ作れます。
そしてプロペラを作り、歯車を足にはめ込めば完成です!
行け! ミニビースト !
プラモデルに代表される多くの組み立てキットと違ってミニビーストは動きます。
そうです。これは人工生命体なのです!!
ということでこのミニビーストに命を吹き込むべく、扇風機のスイッチをオン!
ヤバイ……楽しすぎる!
前方から風を受けているのに、なぜが前に進むわけでも後ろに戻るわけでもなく、横に動き出すミニビースト。
足の接地面が不安定だったためか、ちょっと斜め走りしていますが、それも愛嬌です。
ミニビーストは健全な大人の自由研究
ということで、作って楽しい、動かすともっと楽しいテオ・ヤンセンの「ミニビースト」のご紹介でした。
これまで発売されるたびに完売してきた理由がわかるほど、完成度の高い組み立てキット。
機械的でありながら甲殻類のような奇妙さも持ち合わせ、組み立てて扇風機をスイッチを入れ最初に動き出した時は、ちょっと感動してしまいました。クララが立った時もこんな感じだったのでしょうか。
ということで追々、同時購入した他の三体も組み立てていきたいです。(話は変わりますがSF小説『三体』も最高ですよ)
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オモカゲでした。
テオ・ヤンセンのミニビースト他組み立てキットはこちらで購入→ショップ学研+
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