大マダガスカル紀行 第十三話
「首都アンタナナリボに帰還!」

イサロ国立公園の散策を終えた翌日、旅の始まりの場所でもある首都アンタナナリボに向けて出発。

ラノヒラにはタクシーブルースの発着場はなく、街道沿いに立って通過するタクシーブルースを捕まえる必要がある。

周辺にはトゥリアラを出発したタクシーブルースの運転手と連絡して、席を確保してくれる役割の男たちもいるが、どうしても割高になるし、ラノヒラの直前にあるサファイア採掘の町で多くの人が降りるので、通過するタクシーブルースに空席がある場合がほとんど。

朝、8時ごろに街道沿いに立ってタクシーブルースの通過を待っていると、ほんの数分で席をゲットできた。

アンタナナリボには夕方前に到着。

タクシーブルースのターミナルからタクシーでホテルまで向かうも、渋滞のため1時間かかった。

アンタナナリボでは、あの忌まわしき正面衝突事故でお陀仏したカメラとレンズを日本に送り返すと決めていた。

使い物にならないカメラはただの重りでしかないし、見るたびにため息が出てくるので精神衛生的にもよくない。

早速アンタナナリボの郵便局で日本までの郵便について聞き込み。

ホテルの近くにあった中央郵便局では海外への小包は応対しておらず、町の中心にある別の郵便局に出向く必要があるという。ただ梱包に必要な段ボールやテープなどは持参する必要はなく、送る荷物だけを持っていけばいいということ。

その翌日に手続きを行った。

これまで海外から日本に荷物を送ることは度々あったが、マダガスカルでは梱包も係の人たちが行ってくれるので楽。

梱包費も7,000アリアリと安い。

そして荷物の輸送に関しては一つにつき2kgまでという制約があった。

壊れたカメラやその他の備品、そしてお土産と全部で4キロほどあったため、二つに分けなければならなかった。

面倒だし、効率が悪い。

お値段が2kgで140,000アリアリ。思ったより安い。ちなみに船便はなく、すべて航空便だという。

他にもEMSや、市内にはDHLもあるが、これまで荷物が紛失したことはないし、どうせ壊れ物なので、そこまではしない。

やることが終わってしまうと、一挙に暇になる。

アンタナナリボはこれまで回ってきた地方都市や田舎とは違って、やはり町の規模が大きい。

ハンバーガーもピザもクレープもあるし、中国人が作る中華ラーメンもあった。アイスクリームやコーヒーもワンランク洗練れされている印象。

そして何よりもアンタナナリボの住人はみんな普通に靴を履いている。

当たり前に思われるかもしれないが、マダガスカルの地方では裸足かサンダルが普通で、靴を履いている人はほとんどいない。

やはり首都はすごいのだ。

しかしこの街はとにかく空気が悪い。

排気ガスと埃が町中を覆い尽くしている。喉が痛くなる。

美味しい食事があっても空気が悪ければ意味がない。

早々に北に向けて出発することにした。

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ラノヒラからアンタナナリボへの行き方

上記に書いた通り。

お値段は20,000アリアリほど。


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