どうもこんにちは、omokage(@omokage_daisuke)です。
最近はYouTubeが楽しくて、ブログはほとんど放置状態…..
これではわざわざサーバーを借りている意味がありません。
ということ、今回は発売2週間ほど前からテスト使用させてもらっていた、待望のGoPro HERO11について、YouTube動画と重複する部分が多いですが、ブログとしても記しておこうと思います。
今回のGoPro HERO11は私自身が「自称GoPro信者」であることを差し引いても、「アクションカメラのゲームチェンジャー」と呼ぶにふさわしいテンション爆上げカメラに仕上がっていたので、こっちも負けずにテンション高めにお送りします!
その理由を「5つの衝撃ポイント」として紹介していきます!
Contents
10bitの衝撃「アクションカメラでカラグレの時代へ」
毎年、9月か10月に新モデルがリリースされるGoPro、今回のGoPro HERO11にも従来のモデルとは大きく変わったポイントがいくつかあります。
しかし、実はGoPro HERO11は先代のHERO10と比較して、スペックは「ほとんど」変わっていません。
解像度は最大で5.3K/60pで、スローモーションは4K/120pです。
長らくGoPro最新モデルの注目ポイントだった、解像度とスローモーションに関してGoPro HERO11では進化していないのです!
これ、結構びっくりですよね。
正直、残念に思われた方も多いのでは?
しかし実は解像度やスローモーションのスペック以上に重要な機能が付け加えられています。
はい、そうです、解像度もスローモーションも先代から進化していないGoPro HERO11ですが、それらを補って余りある「10bit」の衝撃よ!
大事なことなんで、もう一度言わせてください!
「10bit」の衝撃よ!!!
GoProガチ勢および動画編集フリークの皆さんの中には、この「10bit搭載のGoPro」という文句だけで、迷わずポチられる方も多いはず。
これまでのGoProは「8bitカメラ」だったわけですが、今回からプロフェッショナル&クリエイティヴの最低条件「10bit」をクリアしたのです。
一般ユーザーにはあまりピンとこないかもしれませんが、界隈はかなりざわついております。
この8bitと10bitについての詳しい説明はまた別の機会に譲るとして、(時間がかかるんで)ざっくりとその意義をお伝えすると、GoProで撮影した素材でもカラコレやカラグレと言われる、色補正の耐性が格段に向上したということです。
現在流通するカメラは基本的に「8bit」「10bit」「12bit」収録が可能なモデルに分けられ、bit数が多くなればなるほど、撮影後の編集耐性が高くなります。
基本的に我々が日常的に見る映像というのは「8bit」です。
そのため8bitの素材を8bitとしてパッケージする間に色補正などの編集を行うと、余分がないことで、映像の劣化が避けられません。
これが10bitカメラになると差分「2bit」を編集に割り当てることができます。
bitは二進数で記述されるため、実際にはこの「2bit」の違いは情報量としては4倍になり、特にGoProの色補正で問題になるトーン・階調の限界が大きく広げられるということになります。
具体的には8bitの階調は2の8乗の256段階で表現されるのに対し、10bitの場合は2の10乗の1024段階になります。色数になるとこの数字が「R/G/B」それぞれに割り当てられるので、もう大変な違いが出るのです!
ちなみに8bitでは最大色数が1677万7216色ですが、10bitでは約10億7374万色となります。(正直、式数の違いに関しては天文学的数値なので実感はありませんが…)
いずれにせよ、GoPro映像でも編集ソフトの「DaVinci Resolve」や「Premiere Pro」などを使ってカラーコレクション・カラグレーディングが「可能」になったということです!
ただし注意としては現時点では10bitに対応しても「Log」は搭載されていません。
そのため「自由自在にカラグレできる」というレベルではまだありませんが、しかしこれまでとは違った「GoPro」の世界が目前に開けたことは間違いありません。
GoPro公式サイトで「GoPro HERO11」をチェック!
待望の新型センサー搭載「Vlogからショート動画まで」
そして10bitと並ぶGoPro HERO11の衝撃ポイントが今回から採用された「新型センサー」の存在です。
カラコレやカラグレなど色補正を行わないGoProユーザーにとってはこのポイントがおそらく最大の衝撃となるはずです。
これまでGoProはずっーーーと(HERO3から)同じ大きさのセンサーを採用してきました。それがスマホなどにも使われる1/2.3型センサーです。
そしてGoPro HERO11ではその慣例を破り1/1.9型のセンサーに生まれ変わりました。
生まれ変わりました….?
いやいや、insta360はすでに1インチセンサーを搭載したアクションカメラを出しているんだから、全然すごくない!という声がアクションカメラファンから聞こえてきそうですが、実はこのセンサーは1/1.9型は1/1.9型でもなんとアスペクト比が「8:7」なのです。
つまりセンサーいっぱいで撮影すると正方形に近い映像が出来上がるのです!
これによってYouTubeやテレビのような横長映像も、TikTokやYouTubeショートのような縦長動画も、同じクリップから作成することができるのです!
この進化はこれまでにないアプローチで、最近の動画制作における最適なアスペクト比論争を力で捩じ伏せるほどの説得力です。
後から好きなアスペクト比に変えればいいよ、ということです!
これから若いGoProユーザーを中心にこの新型センサーから新しい表現方法が生まれることを期待せずにはいられない革新的な進化だと思います!
そして暗所性能も「格段に」とは言えないものの、確実に向上しています。
手ぶれ補正と水平ロックの進化「もう傾かないしブレない」
ちょっとテンションが上がりすぎて鼻血が出そうなんで、そろそろ落ち着いていきますね。
GoPro HERO11ではHypersmooth5.0によって、従来の「ブースト」よりさらに強力になった手ぶれ補正「オートブースト/AutoBoost」が搭載されました。
同時に従来は「リニア+水平維持」という多少カメラが傾いても水平を自動で取ってくれる機能が、このGoPro HERO11では「リニア+水平ロック」という360度カメラをひっくり回しても水平を失わないまるで「MAXレンズ」のような機能がデフォルトで搭載されました。
これらの機能は先に紹介したセンサーの大型化によって実現したもので、スキーやスノーボードなどのアクションシーンでの活躍はもちろん、日常使いにおいても使い勝手が広がります。
なお「リニア+水平ロック」は従来の「MAXレンズ」と比べるとレンズの視野角が狭くなってしまうので、「MAXレンズ」の価値がなくなったわけではありません。
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ユーザー体験(UX)の改善「スマホ並みの操作感」
ちょっと疲れました…
しかしまだ終われないのです。
なぜならGoPro HERO11は異例づくし、GoPro HERO9から続く筐体デザインを3代続けて維持しています。(HERO8が黒歴史みたいじゃないか!)
しかし、思い返せば先先代のGoPro HERO9の操作感は本当に酷かった…
何度ディスプレイにチョップしたことでしょう。
「モノ売るってレベルじゃねーぞ、これ」とプルプルしながら使ってました。
それがHERO10になって改善され、HERO11になってさらに改善、もうスマホ並みの操作感と言っても差し支えないはずです。
そしてインターフェイスも新しく生まれ変わりました。
基本的な操作方法は変わりませんが、ビギナーからヘビーユーザーまでシンプルに設定を決めることができます。
ビデオモードでは「最高品質」と「バッテリー優先」を選択でき、コントロールでも全てを自分で設定した「プロ」からあらゆる選択を自動で決定してくれる「イージー」を選択できるようになりました。
同じ画面からビギナーからプロフェッショナルまで、そしてイージーにクリエイティヴな設定が可能になったのです!
「GoProエコシステムへの期待」サブスクでケーブルレスの時代
やっと最後の衝撃を紹介です。
ここまでくると衝撃にも慣れてしまって、さほど感動しなくなってしまいますよね。
でも実は最後のコレが今後一番バケる可能性があるのです。
それは名付けて「GoProエコシステム」です!
エコシステムとは近年ではAppleが自社製品だけで完結する「生態系」を意味する形よく使っている言葉ですが、この波にGoProも乗ってきました!
GoProエコシステムとは、GoProのサブスクサービスを利用することで、撮影した動画をWifi環境下で自動的にクラウドにアップロードし、そのデータをスマホやPCを使って編集、もしくは「オートハイライト」と呼ばれる自動編集機能を使って、ケーブルレスで動画を完成させるシステムのことです。
現状日本国内でのGoProのアップロード環境が限定されているため「快適なアップロード環境」の実現には至っていないですが、それでもサブスクの利便性は格段に向上することでしょう。
これまでGoProのサブスクは割引価格で購入するためだけに加入していたユーザーも多いかと思いますが、今後は独立したサブスクサービスとしての価値が見込まれています。
特にショート動画を作成する際には、この「GoProエコシステム」の恩恵は決して無視できません。
注意ポイント「消えたもの、復活しなかったもの」
ここまで絶賛一色ですが、残念なポイントもあります。
例えばGoPro HERO11から「狭角」レンズが消えました(電子ズームでの代替は可能ですが)。
代わりにHyperViewという更なる超広角レンズ(12mm相当)が追加されました。
そして個人的に一番ガッカリしたのが、今回も見送られた「アプリを使った録画時プレビュー機能」です。
今回の発表でGoProは「Mini」というボディマウントに最適なモデルの発売も予告しましたが、それなら尚更に「録画時プレビュー機能」が欲しいところでした。
もうこれは諦めた方がいいのかも知れませんね。
以前のモデルでは可能だった機能、しかもかなり使用頻度も高かった機能が、省略されてしまうのは悲しいものです。
しかし「GoPro HERO11 Mini」の登場に合わせて、ワンチャン復活に期待したいです。
購入するなら直販サイトが絶対おすすめ!
ということでここまでが2週間ほど先行使用させてもらったGoPro HERO11の感想です。
最後にGoProサブスク導入以後、新モデル登場のたびに議題に上がる「最新GoProをどこで買うか問題」です。
これまでは日本の代理店購入は「安心料こみ」で値段が高く、直販サイトは「海外から送られてくることと故障した時のアフターケアの不安」で値段が安い、という理解でした。
しかしGoProのクラウドサービスを利用する場合はサブスク加入が必須となりますので、直販サイトから購入しない道理はありません。
もちろん故障時の不安は消えないと思います。
ただその不安感と引き換えに、直販サイトで購入した場合は一万円を超える割引やクラウドサービスとEnduroバッテリーやその他バンドルされるアクセサリーが得られることになります。
昨今の円安事情もあってなるべく安くお得に購入したい場合はやはり直販サイトがおすすめです。
GoPro公式サイトで「GoPro HERO11」をチェック!
今後のMiniにも期待!
ということで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
YouTubeチャンネルでは今後もGoPro HERO11の検証動画を作っていきますので是非チェックしてみてください。
特に10bitに関してはニッチなところまで検証していく予定ですので、お暇な時にでもお付き合いください。
それでは「いつも心にGoProを」omokageでした。