アゼルバイジャンから始まったコーカサスの旅。次に向かうのはシルクロードのロマン漂う歴史都市シェキ。
かつてシルクロードを通って東西貿易を行なっていた商人たちが旅の疲れを癒したキャラバンサライに今でも泊まることができます。
シェキへの行き方
シェキは首都バクーから325キロ離れたアゼルバイジャン北西部の都市。
そのためバクーのバスターミナルからは一日約25本のバスが出ている。
お値段は約7マナト。所要時間は7時間ほどです。
バクーから来るぶんにはバス一本でいいのですが、ラヒック村からシェキに向かう場合は注意が必要です!
まずラヒック村から朝8時ごろにイスマユルに向けて出発するボロバスに乗ります。イスマユルまで0.5マナト。
しかしイスマユルからシェキまでのバスはありません。(2018年10月時点)
そのためバクー発シェキ行きのバスをイスマユルで捕まえなければならないのです。
これがなかなか大変。シェキ方面へと向かう交差点付近で待って、フロントに「Seki」と書かれたバスが通るたびに必死になって止めます。乗客が満員だったら素通りされますが、空席があれば乗せてくれます。
僕は二時間ほど格闘の末になんとか席を確保できましたが、3人以上のグループでは一度に乗り込むのは厳しそうです。その場合はラヒック村からタクシーをチャーターする方がいいかも。一台50マナトほどでシェキまで行ってくれます。
しかしバスならたった4マナトでした。
シェキの見どころ
シェキには美しいステンドグラスが散りばめられた宮殿や古いアルバニア教会といった見どころの他にもワインの生産地としても知られ、街並みも昔ながらの雰囲気を残しています。
しかしこの町で是非体験したいのは、宿です。
キャラバンサライに泊まる
ホテルではなく、キャラバンサライ。サライとはペルシア語で宿を意味し(桜吹雪は関係ない)、キャラバン隊が泊まった商人宿のことです。
ここシェキは東西を結ぶ交易路の町として栄えた歴史をもち、かつてシルクロードを行き来した商人たちが泊まった宿に今でも宿泊することができます。
部屋にはいくつかのグレードがあり、最も安いシングルで25マナトでした。
スタッフからは40マナトのダブルルームを勧められました。その理由は「寒い」から。昔ながらの石造りで出来ているため10月の時点で部屋の中は極寒。ダブルルームには暖房がついているとのことですが、それも手持ちのファンヒーター程度。あまり変わりないと判断しました。
石造りの建物が中庭を囲み、かつては商人たちの荷物や馬を置いていた場所は今ではレストランや物置として使われていました。
夜になり、ふと数百年前の旅人も同じ場所で眠っていたのだろうかと考えるだけでもロマンを全身で浴びるようで最高です。寒いけど。
キャラバンサライに宿泊していなくても建物の内部を見学することはできますが、自由に歩き回ったり、何よりも実際の部屋で一晩を過ごすという経験には代えられません。
是非、ここで一泊することをオススメします。寒いけど。