[アゼルバイジャン] 手軽に秘境を味わえる場所、それがキナリック村。

アゼルバイジャンの首都バクーからまず訪れたのが、ここキナリック村です。

険しいコーカサス山脈に隠された村で、標高は約2300メートル。ヨーロッパで最も標高が高い村の一つとしても有名です。

しかしキナリック村が秘境と呼ばれる所以は、その標高の高さだけではありません。

ここにはノアの箱舟伝説だけではなく、雪男伝説も伝わっているのです。

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キナリック村への行き方

バクーのバスターミナルからクバ(Quba)という町に一時間に一本ほどの割合でミニバンが出ています。約3時間ほどで、お値段も4マナトほど。

このクバ(Quba)も昔ながらの街並みが残る静かな町です。

ナリック村に行くためにはここからさらにコーカサスの奥地へとタクシーに乗って行くことになります。

バクーを出発したバスはクバ郊外のバスターミナルに到着します。もし同乗したバスの中にキナリック村に行く人がいれば一緒にここからタクシーをチャーターすることも可能ですが、相場は一台40マナト(1マナト=約65円 2019年1月)。

一人旅にはちょっと痛い出費ですよね。

そんなときはクバの市場のど真ん中にあるXinaliq Hotel(キナリック・ホテル)まで行ってみましょう。このホテルの前には客待ちをしているタクシーがいて、人数が集まれば一人10マナトで乗せて行ってくれます。ただ4人集まらないと出発しないため、時間がない人はそのまま行っちゃいましょう。

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逆にキナリック村からクバに帰るときは民泊先の主人でも、来るときに乗ってきたタクシーの運転手でも誰でもいいので、クバに行く旨を伝えましょう。キナリック村には毎日必ずクバに向かう車があるので、それに乗せてくれます。値段も一人10マナトでした。

クバ(Quba)からキナリック村までは2時間ほどの道中ですが、途中の景色はまさ大コーカサス。できれば助手席に座りたいですね。

キナリック村の宿

キナリックむらの成り立ちや秘境たる所以についての説明は後回しにして、とても重要なことですが2018年10月時点でここにはホテルもレストランもありません。

売店はあるようですが、シーズンオフということで閉まってました。

ということで日帰り強行軍でくる観光客も多いわけですけど、ここに泊まらないのはもったいない。ホテルはなくともほとんどの家が喜んで観光客を泊めてくれます。つまり民泊OK。

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このキナリック村は元来自給自足を営んできた地域ですが、近年は現金収入を求めて町を出て行く村人も続出しており、観光客の存在が重要な収入源にもなっているのです。

ちなみに僕が泊まった家では一泊三食付きで20マナトでした。

これで荷物を置いて散策に出発できます。

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秘境と呼ばれる理由

キナリック村はアゼルバイジャン随一の秘境であることは間違いなく、コーカサス一帯でも珍しい場所です。

最盛期には500家族ほどいたキナリック村も現在は約半数の250家族にまで減少していますが、それでも彼らはここで独自の言語を今でも使い続けています。

キナリック村まで舗装路が伸びたのも2000年代に入ってからで、それまでは特に冬の間はほとんど孤立するエリアでした。

このような環境の中でキナリック村の人々は千年以上にわたって、独自の文化を継承し続けてきたのです。

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またアゼルバイジャン人とは違った言語を持つキナリックの人々は自らのルーツとして、「ノアの箱舟」が関係していると長く考えてきたそうです。

この険しいコーカサスの一帯にあってキナリック村周辺だけが人が住める盆地になっていた理由を、ノアの箱舟がここに停泊するために巨大な錨を下ろしたためにできたし、そして自らもノアが残した子孫だと考えたのです。

キナリックの人々は自らのルーツに関して不明な点を旧約聖書の物語に求めたのです。

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しかし残念ながら今の人たちはもちろんそんなこと信じてないようです。村で唯一英語を話せる教師によると、キナリックは大昔にロシア側から渡ってきた人々によって作られたと考えているようです。

ということで首都からたった4時間ほどで行けてしまう手軽な秘境キナリック村。コーカサスの旅の始まりにはぴったりですよ。


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【運営者プロフィール/Profile】

ロケーション・マネージメント、(主に海外の事情や旅行関係の)執筆から撮影、フォトグラフィックデザインを生業とするフリーランス。訪れた国の数は約80、仕事で長期滞在した国はマレーシア、インド、アルジェリア、ベナン、ベルギー、フランス。コロナの影響で久しぶりに日本に帰ってきました。ご入用の場合は問い合わせページより連絡ください。




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