大マダガスカル紀行 第十四話
「マハランジャの夕陽が綺麗だった」

空気の悪いアンタナナリボから脱出すべく、北に向けて出発。

最終目的地はマダガスカルの楽園「ノシベ」なのだが、アンタナナリボからタクシーブルースで24時間以上かかるのでオッサンにはしんどい。

ということで途中にいい感じの街はないかと探していると、マハジャンガという北西部の街が見つかった。

しかし困ったのは事前にチケットを買おうと北方面のターミナルに行ってもマハジャンガ行きが見つからないのだ。

看板には「Mahajanga」と書いているのだが、どこのブースも「ここじゃない」と冷たい。

色々と聞き込んでやっとわかったのは、最近になって別の新しいターミナルができて、マハジャンガ行きは全面的にそっちに移ったという。

ということでマハジャンガ行きバスが集まっている「Mari」ターミナルに行く。

新しいだけあって整然としたターミナル。タクシーブルースの値段も横並びで、各オフィスのブースも用意されている。何軒が回って、窓際の席を確保。昼の3時に出発して、翌朝の5時にマハジャンガ到着予定だという。

そして実際にそのタクシーブルースが出発したのは夕方の5時だった。マダガスカルでは大抵のタクシーブルースは時間通りに出発しない。

しかしマハジャンガに到着したのは予定通り朝の5時だった。これまでに乗ったタクシーブルースの中でも最速に入る車で、ビュンビュン飛ばしていた。

ということでほとんど情報のないマハジャンガだったが、トゥクトゥクに安いホテルを案内してもらう。

初日は土地勘もないから、言われるままにオススメのホテルにチェックイン。インド系のオーナーのホテルでwifiもあって悪くないが、窓が小さくちょっと息苦しい。

マハジャンガはマダガスカル北西部の海岸都市。

モザンビーク海峡に面し、夕陽が綺麗なことで知られているという。

夕方、海に面した通りに向かう。そこにはマダガスカルの固有種ではなく、アフリカ大陸から持ち込まれた樹齢700年ほどの大きなバオバブがあって、この町のランドマークにもなっていた。

そして日が傾きに従って、人がわんさか集まってくる。

海風に当たって夕涼みをする地元の人たちや、マダガスカル人の旅行者たち。

子供向けの小型遊園地があったり、屋台も立ち並ぶ。毎晩、お祭りをしているみたいだった。

そしてここから見る夕日は確かに綺麗だった。

マハジャンガはのんびりするには最適な規模の街でもあった。市場には安い食堂が立ち並ぶ一方で、海岸近くには洗練されたカフェやレストランも立ち並ぶ。大きなスーパーマーケットもあるし、魚料理も美味しい。

そして郊外には「シルク・ルージュ」と呼ばれる侵食によってできた円形の渓谷があって、不思議な赤色のグラデーションを見ることもできた。

ここでちょっと体調を整えるのもいいかもしれない。

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アンタナナリボからマハジャンガへの行き方

マハジャンガへな「Mari」ターミナルから出発している。「Mari」ターミナルへは市内からタクシーで15,000アリアリほど。

マハジャンガまでのタクシーブルースは一律35,000アリアリ。またこのターミナルから出発するタクシーブルースは基本的に一列4名までしか乗せてはいけないらしく(当たり前だ!)、これはありがたい。しかし途中で人を乗せることもある。また人気のあるタクシーブルース会社(Bestyなど)から席は埋まっていくので事前にチケットを購入したほうがいい。

マハジャンガの宿

Hotel Bella Maria

一泊 35,000アリアリ(トイレ、シャワー付き)窓がなく、暗い。

45,000アリアリ(トイレ、シャワー付き)部屋は広く、テラスもある。

各部屋にwifiが入るようになっていて、部屋ごとにパスワードが割り振られている。

到着しトゥクトゥクに連れて行ってもらった宿。海岸にも近く、周辺にはスーパーマーケットやレストランもあり利便性は高い。

Chez Mme Chabaud

一泊 35,000アリアリ(トイレ、シャワー付き)

wifiはロビー周辺で使用可能。

前記の宿から移動。こちらは市場に近い。部屋も綺麗。


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