ジョージアの北西部を残したまま首都トビリシから夜行列車に乗って、アルメニアの首都エレバンに向かいます。
アゼルバイジャンやトルコとも国境を閉ざすアルメニアに行くためにはジョージアを経由しなければならず、事実上コーカサスの袋小路。
しかしこの歴史と伝統溢れるエレバンには何はなくとも美女はわんさかです。
エレバンへの行き方
トビリシからアルメニアの首都エレバンに向かうには列車かバスを利用するのが一般的です。
エレバンへのバスはアゼルバイジャン方面からのバスが到着するバスターミナルか、トビリシ中央駅の前から発着しています。交通の便を考えると中央駅前の方がアクセスしやすいです。
お値段は40ラリ。朝の9時ごろからほぼ二時間おきに夕方まで便があります。所要時間は6時間ほど。
バスは列車と比べると値段も安く時間も短縮できますが、旅はやはり夜行列車です。
トビリシからエレバンまでは国際列車が運行されていて、夜の10時にトビリシを出発し、翌朝の7時ごろにエレバン着。所要は9時間と長いですが、寝台列車なので一泊分を浮かせられます。
夜行列車には一等、二等、三等と寝台が用意されていて、値段は上から約110ラリ、80ラリ、40ラリとなります。シーズンやベッドの位置によって値段は微妙に変わるようです。
またチケットは事前に購入しておきましょう。夏のシーズン中は席が埋まってしまうようです。
エレバンの宿
エレバンにはトビリシに負けないほど安いホステルがたくさんあります。ネットで探せば一発です。
また鉄道駅から徒歩3分のところには「リダの家」という日本人向けに民泊を受け入れている場所もあり、お値段なんと1500ドラム。100アルメニアドラムが約20円なので、一泊衝撃の300円。
宿のお母さんリダの優しい人柄と立地の良さで、日本人バックパッカーから人気です。日本人以外にも中国人や韓国人も泊まっているようです。
注意点としてこの宿にはシャワーがありません。トイレもインド並みにくたびれています。それでも近くにシャワー屋さんがあるので興味のある方は是非とも泊まってみてください。
また「リダの家」には看板も何もなく場所がわかりづらいですが、鉄道駅からの行き方を動画で紹介しているので参考にしてください。
散歩に最適な街エレバン
エレバンはトビリシと比べると観光客がぐっと少なくなり、バクーの発展ぶりと比べると豊かさも一段劣ることになります。
地下鉄も通っているのですが、バスターミナルには通じておらず、そのほかの観光地に行くにもあまり役に立ちません。
しかしこの町は散策するには最適とも言えます。
エレバンは世界最古の都市にも数えられるほど歴史の古い町ですが、多くの建物や町の構造は1920年代に都市計画に基づいて再建されたこともあって、整然とした印象さえあります。
ただ街全体が盆地に作られていることもあり、空気はかなり悪いです。
それでも世界有数の美女産出国としても知られていて、街ゆく人々は不思議と洗練されています。
特に共和国広場からオペラハウスを通ってエレバンの中心地を歩いていると時間を忘れてしまうほど。
エレバンはどこまで歩いていられる居心地のいい街でした。